ドタバタ・トリュフチョコ

 

 

作者 ヒラマ コウ

 

 

 

登場キャラ

 

 

フローラ(♀)・・・言わずと知れたプレデター。中身は乙女

 

 

グレイシー(♀)・・・グレイと呼ばれる宇宙人。そして行動派女子

 

 

ジェイミー(♀)・・・13日の金曜日で有名なあの・・・。愛用のマチェットは切れ味抜群。ちょっと天然系女子

 

 

スカーレット(♀)・・・御存知の殺人鬼、スクリーム

 

 

エレノア(♀)・・・得意な事は、頭上で待ち伏せ、酸攻撃。御存知、エイリアン

 

 

 

 

比率:【0:5】

 

 

上演時間【40分】

 

 

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CAST

 

フローラ:

 

グレイシー:

 

ジェイミー、タロウ(牛):

 

スカーレット、ジロウ(牛)、ニュースキャスター:

 

エレノア、キャロライン(牛):

 

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2月14日は、女子の勝負の日ですよね。それは人間だけでなく、人間社会に密かに溶け込んでる彼女達も例外ではないようです。

 

この物語は、そんな彼女達5人のドキドキのバレンタインデー前日のお話です。

 

え? 2人増えてるじゃないかって? そう、今回は・・・5人なのです・・・。

 

 

 

(フローラのマンション)

 

 

 

フローラ:「今年も、この日がやってきたわね~」

 

 

グレイシー:「去年のガトーショコラは、上手く出来たわよね」

 

 

ジェイミー:「でも~、結局、渡す方法は、思いつかなくて、残念~」

 

 

グレイシー:「そうね。だからこそ、今回は、助っ人を呼んだわ。二人共、入って来て~」

 

 

スカーレット:「ハァ~~イ」

 

 

エレノア:「あんた達、面白い事してるのね」

 

 

フローラ:「あ~・・・、あんたも来たんだ~」

 

 

エレノア:「あんたの友達が、どうしてもと言うから、来てあげたのよ」

 

 

フローラ:「それはそれは、ありがとう! 助かるわ~」

 

 

エレノア:「それ程でも、ないわよ~」

 

 

ジェイミー:「ねぇねぇ、グレイシー」

 

 

グレイシー:「何?」

 

 

ジェイミー:「あの二人~、何か雲行き、怪しくない?」

 

 

グレイシー:「それもそうね・・・」

 

 

スカーレット:「ヤダっ! てっきり知ってるのかと思ってたのに~、知らなかったんだ~」

 

 

グレイシー:「何がよ?」

 

 

スカーレット:「あの二人の先祖、昔から仲が悪くて~、顔合わせては、戦ってばかりだったのよ~」

 

 

グレイシー:「えっ? それ本当なの!?」

 

 

スカーレット:「本当よ~」

 

 

グレイシー:「とんだミステイクじゃない。・・・今更、帰ってとも言えないし、どうしたら・・・」

 

 

ジェイミー:「とりあえず、私達があの二人の、怒りのボルテージ、上げないように、フォローするしかないよね~」

 

 

スカーレット:「・・・あっ、私、急用、思い出したから~・・・」

 

 

グレイシー:「逃げようなんて・・・、そうは、させないわよ」

 

 

スカーレット:「あ~、バレちゃった~?」

 

 

グレイシー:「バレバレよ。良い? 貴女も、責任もって、フォローよろしく」

 

 

スカーレット:「そんな~」

 

 

フローラ:「まぁ、良いわ。約1名、お呼びでない子いるけど、気にせず、チョコ作り、頑張りましょう」

 

 

エレノア:「あ~ら、その約1名って、一体誰の事かしら?」

 

 

 

(場が凍り付く)

 

 

フローラ:「決まってるじゃない! それは・・・!」

 

 

ジェイミー:「ねぇねぇ、そんなの今は良いじゃない~! 楽しく作りましょう~!」

 

 

グレイシー:「ジェイミーの言う通りよ! みんなで仲良く! ねっ!?」

 

 

スカーレット:「全員、仲良くって、女子だけじゃ~、無理かも~・・・」

 

 

グレイシー:「オッホン! ・・・そんな事ないわよ。みんなで、協力したら、良い物、作れると思う!」

 

 

フローラ:「前回、ガトーショコラだったけど、今年はどうする?」

 

 

ジェイミー:「今回も、ガトーショコラで良いんじゃない? 前回は、渡せなかったし~」

 

 

エレノア:「あ~ら、貴方達、前回は、渡せなかったんだ。

      ふ~ん。・・・私なんて、好きな人に、ちゃんと・・・」

 

 

フローラ:「酸まみれのチョコを渡したのね。・・・渡された相手、気の毒・・・!」

 

 

 

エレノア:「そんな事ないわよ! 私から、命がけで、チョコを貰えるなんて、相手、絶対に幸せよ!」

 

 

 

スカーレット:「えっと、その時の相手からの証言だけど~、

        エレノアに散々、追いかけ回されたり~、待ち伏せされて、天井から酸を垂らされたり~。

        極限まで、追い詰められた挙句、エレノアのチョコ、受け取ったそうよ~」

 

 

 

エレノア:「ちょっと、そこは秘密にしといてよ!」

 

 

 

スカーレット:「エヘヘ、ごめ~ん」

 

 

 

ジェイミー:「相手は・・・、その時・・・」

 

 

 

グレイシー:「相当、恐怖で顏が歪んでたでしょうね・・・」

 

 

 

フローラ:「エレノアは・・・、昔からそうなのよ。

      相手に恐怖ばっかり与えるし・・・、私も散々な目にあったわ。

      その点・・・、私は、そんな事なんて一度も、無かったから・・・」

 

 

 

スカーレット:「えっと、その事なんだけど~、匿名男性Aさんの証言によりますと、

        フローラさんに、光学迷彩で待ち伏せされたり、見つかった後は吊るされたり、

        更には・・・、全身の皮を・・・、剥がされそうになり・・・、トラウマに・・・」

 

 

 

 

フローラ:「ストップ!!!! それ以上は、私のプライベートだから、言わないで~!!!!」

 

 

 

グレイシー:「あんた、さては、また・・・!」

 

 

 

フローラ:「だって~、お前のチョコなんて、要らないなんて言うから・・・、

      つい私も、ムキになっちゃって、少々エスカレートしただけよ・・・」

 

 

 

ジェイミー:「フローラも、エレノアも、似てる~。本当は、仲良いのね~」

 

 

 

フローラ:「そんな事は・・・!」

 

 

 

エレノア:「絶対、ないから・・・!」

 

 

 

ジェイミー:「ほら~、仲良しじゃな~い」

 

 

 

スカーレット:「ねぇ~、それで肝心のチョコは~、何、作るの~?」

 

 

 

フローラ:「う~ん、問題は、それなのよね~。今年は、何、作れば良いかしら?」

 

 

 

グレイシー:「流石に、前回と同じガトーショコラってのもね・・・」

 

 

ジェイミー:「はい! はい! は~い!!!」

 

 

フローラ:「ジェーミー、何か良いアイディア、浮かんだ?」

 

 

ジェイミー:「うん、浮かんだよ~! 今年は、私の血液500ミリ配合した、特濃トリュフチョコを・・・!」

 

 

フローラ:「ストッ~プ!

      何、今年こそは、血液を混入できるかも~って、密かに狙ってるのよ!!! 

      500ミリなんて入れたら、もはや、血の味しかしないわよ!!!」

 

 

ジェイミー:「それもそうか♪ テヘッ♪」

 

 

 

フローラ:「はぁ~・・・」

 

 

エレノア:「・・・血液混入は賛成、出来ないけど・・・、

      トリュフチョコってアイデアは、候補にして良いかもね」

 

 

フローラ:「確かにね、あんたにしては、冴えてるじゃない」

 

 

エレノア:「もっと、素直に褒めなさいよ・・・」

 

 

グレイシー:「あっ、それに関しては私も賛成。

       トリュフチョコなら・・・、今年こそは、ココアパウダー型ナノマシーンの出番だし、腕がなる~!

       良い人体実験も、出来るし・・・ふふふ・・・」

 

 

スカーレット:「みんなズル~い! じゃあ、私は~、そこら辺で少し、材料となる人間、調達してくる~!」

 

 

エレノア:「えっ!? 材料って、そんなので良いの?

      じゃあ、私も宇宙船に戻って、自慢のフェイスハガーで・・・人間達を・・・」

 

 

フローラ:「ちょっと、みんな落ち着いて!!! そんな危険性、極まるチョコ、欲しい男性なんて、居ると思うの!?」

 

 

エレノア:「私が手作りするのだから、相手も喜ぶに決まってるじゃない!」

 

 

スカーレット:「えっと~、匿名男性Cさんの証言によると~、

        エレノアの実験・・・、ゴホンッ! チョコ作りの際、試食を強要された挙句・・・、

        お腹が破裂寸前まで、食べさせられて、その後、病院に~」

 

 

 

フローラ:「あんた、そんな事まで、してたのね・・・」

 

 

 

エレノア:「そんなの語弊よ! あの時の男は・・・、思ってたより小食だっただけで、私のせいでは無いわよ!」

 

 

 

ジェイミー:「う~ん・・・、今回、トリュフチョコ作るなら~、みんなそれぞれ、個性的な材料でも良いかも~」

 

 

 

フローラ:「それに関しても、良いアイデアと思うけど・・・、

      渡した時の相手の気持ち、ちゃんと考えなさいよ」

 

 

 

ジェイミー:「は~い!」

 

 

 

グレイシー:「じゃあ、素材集めタイムか~。ちょっくら、行ってくるね」

 

 

 

フローラ:「あっ、この流れ、前回もあったような・・・」

 

 

 

エレノア:「そういう事なら、私も材料、ハントしてくるわね!」

 

 

 

スカーレット:「新しい鍵爪、新調したから、試さなきゃ~!」

 

 

 

ジェイミー:「あ~! その鍵爪、良いな~!」

 

 

 

スカーレット:「そっちのマチェットも、良い仕事、してる~」

 

 

 

ジェイミー:「ありがとう~! 良かったら、試し切り、してみる?」

 

 

 

スカーレット:「ええ? 良いの!? じゃあ、私の鍵爪も、使ってみる~?」

 

 

 

ジェイミー:「ええええええ! 良いの~!!!! うん、使ってみた~い!!!!」

 

 

 

スカーレット:「じゃあ、早速、外に、ハンティング! ハンティング!」

 

 

 

ジェイミー:「オ~~ウ!!!」

 

 

 

 

フローラ:「何か嫌な予感しかしないけど、とりあえず買いだし、済まさなきゃ・・・」

 

 

 

 

(1時間後)

 

 

 

ジェイミー:「ただいま~。ねぇねぇ、聞いて~。スカーレットのマチェット捌き、凄かったよ~」

 

 

 

スカーレット:「そんな事ないって~。ジェイミーの鍵爪捌きも、良い線、いってた~」

 

 

 

ジェイミー:「・・・あれ? 私達以外、帰って来てないみた~い・・・」

 

 

 

スカーレット:「みんな、好きな男性にあげるのだから~、特別な材料、探してるのかもね~」

 

 

 

ジェイミー:「今回の材料は、私も、自信あるも~ん」

 

 

 

スカーレット:「それは、私だって~」

 

 

 

フローラ:「ただいま~」

 

 

 

ジェイミー:「あっ、フローラ、帰って来た。お帰り~」

 

 

 

フローラ:「・・・あんた達、その材料・・・」

 

 

 

ジェイミー:「えっ? この、烏骨鶏のこと? 

       今回は、スカーレットも手伝ってくれたから、手に入れられたの~」

 

 

 

フローラ:「どういう事・・・?」

 

 

 

スカーレット:「農家で、私とジェイミーが、誠意を持って、お願いしたら、

        喜んで、くれたよね~」

 

 

 

ジェイミー:「ね~!!!」

 

 

 

フローラ:「それじゃあ、訊くけど・・・、このテレビに出て、報道されてる、農家さん達は何よ!?」

 

 

 

ジェイミー:「あっ、さっきの農家さん達だ~」

 

 

 

スカーレット:「本当だ~。何で~、こんな恐怖に歪んだ顔で、騒いでるんだろう~」

 

 

 

フローラ:「・・・マスク組、二人が、いきなり来て、大事な烏骨鶏、持って行ったと、言ってるけど、

      あんた達・・・」

 

 

 

ジェイミー:「やだっ! それ酷い~。私達は、ただ、その近くでマチェットと、鍵爪、振り回してただけだも~ん」

 

 

 

スカーレット:「それで、ふと見たら、新鮮な烏骨鶏いて~、この卵なら、間違いないって思って、

        農家さんに、頼んだだけよ~」

 

 

 

フローラ:「へぇ~。その時、そのマチェットと鍵爪は・・・」

 

 

 

ジェイミー:「勿論、手に持ったままよ~! 大事な物なんだから、一時も手放したくないよね~」

 

 

 

スカーレット:「その気持ち、わかる~!!! ジェイミーとは~、ズッ友になれそう~」

 

 

 

ジェイミー:「それ、私も思ってた~!!!!」

 

 

 

フローラ:「はぁ~、あまりに馬鹿コンビで、怒る気力も失せたわ・・・」

 

 

 

グレイシー:「ただいま~」

 

 

 

フローラ:「おかえり。グレイシー・・・えええええええええええ!!!?」

 

 

 

グレイシー:「どうしたの? そんな驚いた顔して?」

 

 

 

フローラ:「そりゃあ、驚くわよ!!!! その後ろにいる、大勢のお仲間さん達は、何よ!?」

 

 

 

グレイシー:「あ~、それがね。材料探してる時に、偶然、映画の撮影で共演した事、ある子達と再会し、

       意気投合したんだけど、どうせならこの子達も、一緒にチョコ作り手伝ってもらおうかなって思って、

                   連れて来たけど、駄目だった?」

 

 

 

 

フローラ:「駄目に決まってるでしょ!? 私の部屋のキャパ、超えてるわよ!!!!」

 

 

 

 

グレイシー:「それもそうか。・・・仕方ない。みんな~! ごめ~ん!!!

       そういう事だから、また別の機会の時にね~!!!

       ・・・うん、わかった! 他の仲間も集めて、アブダクト祭りね。

       オッケー、良いわよ。その時は、負けないんだからね!!!!

       じゃあ、また、その時にね~!!!!」

 

 

 

フローラ:「あんた・・・、さりげなく、恐ろしい事、仲間達と約束してなかった・・・?」

 

 

 

グレイシー:「アブダクトは、人間にとっても、友好的な行いだから、危なくないわよ」

 

 

 

 

フローラ:「人間の体内に、怪しい金属、埋め込むのが、友好的ね~・・・。・・・それで、肝心の材料は?」

 

 

 

グレイシー:「いっけない・・・。・・・買ってくるの忘れてた。もう一度、行ってくるね。

       ・・・皆、帰るのストップ! ちょっと手伝って~!」

 

 

 

フローラ:「行ってらっしゃ~い・・・」

 

 

 

ジェイミー:「あれ? グレイシーの声、聴こえた気がしたけど~?」

 

 

 

フローラ:「グレイシーなら、買ってくるの忘れたみたいで、

      また、買いに行ったわよ・・・」

 

 

 

ジェイミー:「そうなんだ~。じゃあ、私達も、もう少し出掛けちゃう?」

 

 

 

スカーレット:「それ、良いかも~!!!」

 

 

 

フローラ:「はい、ストップ! 大人しく、部屋で待ってて!!!」

 

 

 

ジェイミー:「は~い・・・」

 

 

スカーレット:「それなら、ジェイミー~、私の鍵爪コレクション、見る~?」

 

 

ジェイミー:「見る見る~! お返しに、私のマチェットコレクションも、見せてあげるね~」

 

 

スカーレット:「ありがとう~」

 

 

 

フローラ:「それにしても、エレノアも、遅いわね・・・」

 

 

 

スカーレット:「あ~、フェイスハガーから~、用意してるから、時間かかるって~」

 

 

 

フローラ:「嘘でしょ・・・?」

 

 

 

スカーレット:「厳選した素材だから~、妥協はしたくないって言ってたよ~」

 

 

 

フローラ:「何でもっと早くに教えてくれなかったのよ!? 

      ・・・もしもし、エレノア!? 今すぐ、帰ってきて!!!」

 

 

 

エレノア:「いきなり電話かけて来たと思ったら、何!? 怒鳴らないでよ! 

      あ~、折角の人間が、逃げちゃったじゃないの・・・」

 

 

 

フローラ:「あんた、いい加減にしなさいよ! そんな同族混入したチョコ、貰って嬉しいわけないでしょ!!!」

 

 

 

エレノア:「嬉しいかどうかは、関係ないわ。拒否なんかしたら、フェイスハガーで・・・」

 

 

 

フローラ:「良いから、ちゃんとした材料、買って、早く戻ってきて!!!!」

 

 

 

エレノア:「わかったわよ・・・。じゃあ、切るわよ」

 

 

 

 

 

 

 

フローラ:「何よ・・・、これは・・・。去年の倍、既に疲れ出てきたわよ・・・!」

 

 

 

グレイシー:「・・・皆、本当居てくれて、助かった。私、一人だと運べなかった・・・。

       ・・・うん、わかってる。・・・お礼に、生きの良い地球人、用意しとくね。

       ・・・え? 高身長で俳優みたいな人・・・。しょうがないわね。

       わかった。その代り、私の頼んだ、素材も、土星で、調達お願いね。

       ・・・うん、ありがとう。またね。・・・ふぅ~、ただいま・・・。材料、持ってきたわよ。

       ほら、キャロライン、タロウ、ジロウ、ご挨拶して」

 

 

 

キャロライン:「モ~♪」

 

 

タロウ:「モ~♪」

 

 

ジロウ:「モ~♪」

 

 

 

フローラ:「牛、三匹に増えてる!? ・・・しかも、キャロライン以外、名前、タロウ、ジロウなんて、

      名前、適当すぎるじゃない!」

 

 

 

グレイシー:「だって~、キャロライン以外は、成長促進剤で、成長させてるから、精肉として、売ろうかなって」

 

 

 

タロウ:「モ~!?」

 

 

ジロウ:「モ~!?」

 

 

 

フローラ:「ほらっ!? タロウもジロウも、衝撃的な発言で、驚いてるわよ!」

 

 

グレイシー:「ごめんね・・・。・・・良い値段で、売れるように、頑張るから、許して」

 

 

 

タロウ:「モ~!!!!」

 

 

ジロウ:「モ~!!!!」

 

 

 

グレイシー:「あっ、タロウ、ジロウ、待って~!!! 私の大事な実験資金~!!!!」

 

 

 

フローラ:「・・・キャロライン、貴方も、大変な飼い主、持ったわね・・・」

 

 

 

キャロライン:「モ~・・・」(悲しく頷く)

 

 

 

 

 

 

ジェイミー:「あれ~、グレイシーの声、聴こえたと思うけど~、何処行ったの~?」

 

 

 

フローラ:「放っておいて大丈夫よ。それよりも・・・」

 

 

 

ジェイミー:「ん?」

 

 

 

フローラ:「貴方達は・・・、好い加減、烏骨鶏、農家に返して来なさい!」

 

 

 

ジェイミー:「え~・・・」

 

 

 

スカーレット:「私の掴んだ情報によると~、警察も捜査中だから、

        今、返しに行くのは、賢明な判断ではないと~・・・」

 

 

 

フローラ:「つべこべ言わずに、良いから、早く返してらっしゃい!!!!」

 

 

 

ジェイミー:「嫌だ~! パメラと別れたくな~い」

 

 

 

フローラ:「烏骨鶏に、実母と同じ名前、付けないで!」

 

 

ジェイミー:「だって~。・・・これから大事に、大事に、育てようって思ったんだもん・・・」

 

 

スカーレット:「あ~、その気持ちわかる~。・・・よ~し、私も、この子、キャンベルを、一緒に育てる・・・」

 

 

ジェイミー:「うううう、スカーレットちゃん・・・❤」

 

 

スカーレット:「ジェイミーちゃん・・・❤ ねぇ、さっきのマチェット捌き、凄かった~! もう一度、見せて~!」

 

 

ジェイミー:「良いわよ~! それなら、外に行きましょう~」

 

 

スカーレット:「うん!」

 

 

フローラ:「・・・駄目だ。すっかり、二人で盛り上がっちゃってる・・・」

      ・・・完全にこれ、返しにいかない流れだ・・・。はぁ~・・・」

 

 

 

 

 

グレイシー:「あれ~? 可笑しいな・・・。

       ・・・ねぇ、フローラ!

       キャロライン、タロウ、ジロウ、こっちに戻って来なかった?」

 

 

 

フローラ:「戻ってないわよ。・・・そうだ、グレイシー、お願いがあるの」

 

 

 

グレイシー:「あ~・・・、ジェイミーと、スカーレット、目がハートだから、状況は理解した・・・。

       ・・・昨日、完成した記憶操作装置で、この農家達の記憶、抹消してくるわね。

       貴重なモルモット、モルモット・・・❤」

 

 

 

フローラ:「ちょっと! 間違えても、大々的にアブダクトなんて、しないでよね!

      去年みたいに、大騒ぎになったら・・・」

 

 

 

グレイシー:「ふふん、心配無用よ。・・・今回は、プチアブ、試してみる」

 

 

 

フローラ:「プチプラみたいな響きね・・・」

 

 

 

グレイシー:「ほらっ、普通のアブダクトだと、広範囲にかけて、吸い込んじゃうから・・・。

       ・・・よりピンポイントに、目標対象だけを、迅速に吸い込むのに・・・、プチアブ、開発したってわけ。

       ただ・・・、実用は初めてだから、間違えて、広範囲以上、吸い込む可能性もあるけど・・・、

       その時は、その時よね! 失敗を恐れていたら、良い発明品は、出来ないんだから!」

 

 

 

フローラ:「更なる混乱を招く可能性も・・・、無きにしも非ずだけど・・・」

      一か八かにかけるわ・・・。グレイシー、そのプチアブ、お願いするわ」

 

 

 

 

グレイシー:「やった! これで、心置きなく、実験が出来る~❤

       それじゃあ、行って来ま~す❤」

 

 

 

フローラ:「はぁ~・・・」

 

 

 

 

 

       

エレノア:「ただいま。何だ、あんただけしかいないのね・・・」

 

 

フローラ:「私だけで悪かったわね! それで、トリュフチョコの材料は、持ってきたの?」

 

 

エレノア:「勿論よ。カカオ豆もこだわりたいから・・・」

 

 

フローラ:「嫌な予感・・・」

 

 

エレノア:「色々な国に帰りによって、分けてもらったわ。

      どの国の生産者も、親切に頼んだら、快く譲ってくれて、地球人の優しさ、知ったわ」

 

 

 

フローラ:「親切に頼んだらね・・・」

 

 

 

エレノア:「あら? 何か言いたそうね」

 

 

 

フローラ:「じゃあ、貴方の後ろで、フェイスハガーに取りつかれてる人間達は何よ!?」

 

 

 

エレノア:「あ~、この人間達は、私のお願い訊いてくれないだけでなく、

      攻撃してきたから、つい・・・」

 

 

 

フローラ:「・・・私は、何も見てない・・・。見てないわ・・・」

 

 

 

エレノア:「心配しなくて大丈夫よ。・・・グレイシーに頼んで、プチアブして、生産者の記憶は消してもらうから」

 

 

 

フローラ:「何で、あんたまでプチアブの事、知ってるのよ!?」

 

 

 

エレノア:「そんなの、グレイシーが、広告動画、作って宣伝してるからに決まってるじゃない! ほらっ!」(広告動画、見せる)

 

 

 

グレイシー:「は~い、私はグレイシー! 皆も、地球で、ついやり過ぎちゃった時ってあるわよね?

       そんな困った時も、私の開発した、新発明、プチアブがあれば・・・、

       誰にも知られずに、迅速に、相手の記憶を抹消する事が、出来るわよ!

       連絡貰えば、即座に貴方の元にスタッフが直行! じゃあ、皆からの連絡、お待ちしてま~す!」

 

 

 

フローラ:「グレイシーったら・・・!!!」

 

 

 

エレノア:「彼女のプチアブ、これから流行るわね。私も、お得意様になろうかしら」

 

 

 

グレイシー:「ただいま~」

 

 

 

フローラ:「おかえりなさい・・・!」

 

 

 

グレイシー:「ちょっと、顔が怖いわよ! ただでさえ、そのマスク、怖いのに・・・」

 

 

 

フローラ:「マスクは仕方ないでしょ! それより、この動画は、何よ!」

 

 

 

グレイシー:「何って、私の新しい事業よ。今回は、需要と供給も在りそうだから、上手く行くと思うの!」

 

 

 

フローラ:「あんたなら、宇宙戦争が起きても、最後まで生き残ると思う・・・」

 

 

エレノア:「ねぇ、グレイシー。私も後で、プチアブ、お願いしたいわ」

 

 

グレイシー:「はいはい、毎度あり~。スタッフに連絡しとくね」

 

 

フローラ:「はぁ~・・・」

 

 

ジェイミー:「ただいま~! ねぇ、聞いて。スカーレットちゃんの鍵爪捌き、芸術的だったのよ~」

 

 

スカーレット:「え~、ジェイミーちゃんの、マチェット捌きには、敵わないよ~!」

 

 

ジェイミー:「そんな事ないって・・・。・・・あれ? どうしたの?」

 

 

フローラ:「何でもないわよ。・・・ようやく、皆、集まったわね・・・」

 

 

エレノア:「材料も揃ったのだから、早くトリュフチョコ、作りましょう」

 

 

ジェイミー:「異議な~し」

 

 

スカーレット:「異議な~し」

 

 

グレイシー:「それもそうね。フローラ、指示、お願い」

 

 

 

フローラ:「えっと・・・、まず、用意したチョコレートを・・・」

 

 

エレノア:「あら、困ったわね・・・。カカオ豆から用意しちゃったわ・・・」

 

 

グレイシー:「それなら、私の開発した、自動製作チョコレートマシーンに任せて!

       あっ・・・、でも、流石に元のままだと大きいわね・・・」

 

 

ジェイミー:「それなら、私とスカーレットちゃんに任せて! 行くわよ! スカーレットちゃん!」

 

 

スカーレット:「さっき、練習したコンビネーションね! 準備、良いわよ!」

 

 

ジェイミー:「そ~!」

 

 

スカーレット:「れ~!」

 

 

エレノア:「丁度良い大きさに、あっという間に粉々ね! 二人共、やるわね」

 

 

ジェイミー:「オッケー! そのくらいの大きさなら、入るから、完成まで少し待ってね」

 

 

フローラ:(M)「何よ、皆のコンビネーション・・・!? 私も目立たないと、今回、出番なしの予感・・・!」

 

 

ジェイミー:「お待たせ~。板チョコの完成よ。これで、作れるわね。・・・フローラ、どうかした?」

 

 

 

フローラ:「何でもないわよ! ・・・次に、生クリームを鍋に入れ、沸騰直前にまで温める・・・」

 

 

スカーレット:「沸騰直前って何だか、見分けるの難しそう・・・」

 

 

フローラ:「そんな事、無いわよ。それなら、私に・・・」

 

 

 

エレノア:「それは、私に任せて。私、人間の体温も感知、出来るから、沸騰直前は楽勝よ」

 

 

 

フローラ:「・・・」

 

 

エレノア:「フローラったら、固まってどうしたのかしら?」

 

 

 

フローラ:「ううん、何でもない・・・。気にしないで・・・。

      さてと、次に~・・・」

 

 

 

ジェイミー:「ねぇ、グレイシー~、さっきから二人の空気~」

 

 

グレイシー:「あ~、この二人、引き合わせたの・・・、不味かったかも・・・。

       何とか、戦争が起きないように、私達で、フォローするわよ」

 

 

 

ジェイミー:「オッケー~・・・」

 

 

 

フローラ:「次に~、用意したチョコレートを刻む・・・」

 

 

 

ジェイミー:「私の出番ね・・・。今年用に、作ってもらった特製マチェットで~・・・」

 

 

 

フローラ:「はい、没収!」

 

 

 

スカーレット:「それなら、私の鍵爪で~・・・」

 

 

 

フローラ:「はい、没収!!」

 

 

 

グレイシー:「二人共、駄目よ。此処は、私の開発したデンジャー・スパイラル・・・」

 

 

 

フローラ:「はい、没収!!!」

 

 

 

グレイシー:「ちょっと! まだ、発明品名も途中・・・」

 

 

 

フローラ:「普通の包丁で、刻みましょうね・・・!!!」

 

 

 

グレイシー:「わかったわよ・・・」

 

 

 

ジェイミー:「・・・何か、いつものフローラちゃんより、ツッコミに切れがある~」

 

 

 

グレイシー:「ライバルの参加で、フローラったら、戦闘モードになってるわね・・・」

 

 

 

エレノア:「人間の発明した器具で、刻むのって時間がかかるわね・・・。・・・出来たわよ。次は?」

 

 

 

フローラ:「次は~、温めた熱々の生クリームを、憎いライバルに、ぶっかけましょう!

      そうしたら、相手も怯むので、一気にとどめを・・・!」

 

 

 

グレイシー:「ストッ~プ! フローラったら、どうしたのかしら!?

       えっと~、次に~、温めた生クリームを、刻んだチョコレートを入れたボウルに注ぎ入れて、

       泡だて器で、混ぜるでしょ!?」

 

 

 

フローラ:「そうだった~! 私ったら、つい! フォロー、ありがとう! グレイシー!」

 

 

 

グレイシー:「どういたしまして・・・」

 

 

 

エレノア:「熱々の生クリームで、攻撃なんかしたら駄目よね~。

      そんな事されたら、私も、酸を・・・」

 

 

 

ジェイミー:「ほ~ら! フローラ、次の指示、お願い~!」

 

 

 

フローラ:「それもそうね・・・。次に~、チョコレートが完全に溶けて、滑らかになるまで、混ぜる・・・」

 

 

 

スカーレット:「は~い! その作業、私に任せて~!」

 

 

 

フローラ:「わかったわ。スカーレット、お願いね」

 

 

 

スカーレット:「滑らかになるまで、混ぜる・・・。こんな感じかな~」

 

 

 

ジェイミー:「あ~、・・・スカレットちゃん、混ぜるの上手だね~」

 

 

 

スカーレット:「そうかな~」

 

 

 

ジェイミー:「うん! 滑らかになってる~。

       えっと、次に~、滑らかになったチョコレートに、

       ほんのり隠し味で、私の血液、50ミリリットルを、注いで混ぜると・・・」

 

 

 

フローラ:「はい、ストップ! 何、自然にレシピ装って、血液混入させようとしてるのよ!?」

 

 

 

ジェイミー:「ちぇっ、今回は、少なめにしたから、バレないと思ったのにな~」

 

 

 

フローラ:「あんたにしては、控えめだったけど、それでも、バレるわよ!」

 

 

 

ジェイミー:「テヘッ!」

 

 

 

スカーレット:「ジェイミーちゃん、来年があるわよ! がんば!」

 

 

 

ジェイミー:「ありがとう! スカーレットちゃ~ん!」

 

 

 

グレイシー:「何とか、戦闘モードから、通常モードに戻ったみたいね・・・」

 

 

 

エレノア:「遊んでないで、次の工程、早く、教えなさいよ」

 

 

 

フローラ:「言われなくても、そうするわよ。

      ・・・次に、洋酒・・・、ラム酒などを加え、チョコレートを時々、混ぜながら、冷やす・・・」

 

 

 

グレイシー:「洋酒・・・、ねぇ、誰か買ってきた?」

 

 

 

ジェイミー:「・・・」

 

 

スカーレット:「・・・」

 

 

エレノア:「・・・」

 

 

グレイシー:「誰も買ってないみたい。・・・困ったわね・・・」

 

 

 

フローラ:「仕方ないわね・・・。それなら・・・私の星で、製造してる秘蔵酒を・・・入れて・・・っと!」

 

 

 

グレイシー:「ねぇ、それ地球のイケメン君に渡すチョコだけど、大丈夫?」

 

 

 

フローラ:「まぁ、お酒はお酒だし、私達にも無害だから、死ぬ事は無いわよ!」

 

 

 

グレイシー:「イケメン君、そのチョコ食べて、ニュースにならない事、祈る・・・」

 

 

 

エレノア:「地球人で試食させたいなら、捕えてる、生産者の人達ですれば大丈夫よ」

 

 

 

グレイシー:「その生産者達、物凄い勢いで、首を横に振ってるけど・・・、

       まぁ、私の記憶抹消装置もあるし、それで良いか・・・」

 

 

 

ジェイミー:「異議な~し」

 

 

 

スカーレット:「異議な~し」

 

 

 

 

グレイシー:「フローラ、次の指示、お願い」

 

 

 

フローラ:「次に、冷蔵庫で30分、冷やし固める・・・。固めてる間、暇ね~」

 

 

 

ジェイミー:「それなら~、作ったトリュフチョコ、何処で渡したいか、話し合うのはどう~?」

 

 

エレノア:「良いわね」

 

 

フローラ:「今回は、シチュエーションではなくて、場所なのね。・・・ようするに、イケメン君とデートする場所ね・・・」

 

 

グレイシー:「それなら、私は自分の宇宙船で、イケメン、プチアブして・・・、

       そのまま、惑星を見て周りながら、トリュフチョコを、あ~んしてあげたい」

 

 

 

フローラ:「イケメン君にとって、生涯、忘れる事の出来ない、バレンタインデーになるでしょうね」

 

 

 

グレイシー:「勿論よ。だって、ずっと覚えててもらいたいから」

 

 

 

スカーレット:「宇宙で、バレンタインデー、憧れるな~! 

        ・・・私は、宇宙船、持ってないから、地球で渡す事になるけど、

        イケメン君、驚くサプライズがしたいな~」

 

 

 

フローラ:「サプライズ、良いわね~」

 

 

 

ジェイミー:「それなら、こう言うのはどう? イケメン君の家に忍び込んで、大きな箱、用意しておくの~!

       その中に、スカーレットちゃんが、入って~、

       イケメン君、帰ってきたら、サプラ~イズって、叫んで、驚かすの~!」

 

 

 

スカーレット:「やだっ! それ、楽しそう~!」

 

 

 

エレノア:「イケメン君も、驚いて逃げるかもしれないわよ。その時はどうするの?」

 

 

 

スカーレット:「そうしたら、地の果てまで、イケメン君と、追いかけっこする~!」

 

 

 

グレイシー:「イケメン君も、必死で逃げるでしょうね・・・」

 

 

 

スカーレット:「よく海辺で、恋人同士が、私を捕まえて~って、やってるけど~、

        あんな感じに、追いかけっこしたいな~。

        そして、イケメン君、捕まえたら、私のこの鍵爪に、トリュフチョコ、刺して~、

        はい、あ~んって、食べさせてあげるの~」

 

 

 

エレノア:「イケメン君、喜び過ぎて、失神するかもしなれないわね。

      でも、海辺で追いかけっこも良いわね・・・」

 

 

 

フローラ:「あんたは、追いかけっこ、得意中の得意だもんね・・・」

 

 

 

エレノア:「追いかけっこなら、誰にも負けないわよ!

      そうね~、私も宇宙船が良いのかも知れないけど・・・、

      イケメンとデートなら、遊園地とか憧れるわね~」

 

 

 

ジェイミー:「あ~、遊園地、私も言おうと思ってた~!

       イケメン君と、観覧車に乗りた~い!

       それで、頂上で、イケメン君に、トリュフチョコ、あ~んしてあげた~い!」

 

 

 

エレノア:「観覧車も良いわね~!

      私は、スリルが好きだから、イケメン君とジェットコースターに乗って、

      乗り終わった後に、イケメン君と、ランチとか憧れるわね。

      勿論、デザートはトリュフチョコを、あ~んして・・・」

 

 

 

フローラ:「あんた達なら、お化け屋敷が、一番、お似合い・・・」(小声)

 

 

 

エレノア:「あら? 何か言った?」

 

 

 

フローラ:「ううん、何でもない!」

 

 

 

グレイシー:「そう言うフローラは、どんな場所で、渡したいのよ?」

 

 

 

フローラ:「私は・・・、公園で待ち合わせして、二人で、ベンチに座って・・・、

      他愛のない会話した後に、手作りのトリュフチョコ渡して、告白かな~」

 

 

 

グレイシー:「フローラが、一番、清純なのよね~」

 

 

 

ジェイミー:「ね~」

 

 

 

フローラ:「清純で悪かったわね・・・。そりゃ~、私だって、海辺とか、遊園地とかも、憧れるけど・・・、

      イケメン君と、二人っきりで、そんなデートしたら・・・、

      あまりに恥ずかしくて、自爆遂行、何度も繰り返して、命がいくつあっても、足りなくなっちゃう!」

 

 

 

グレイシー:「あんたは、生き残るでしょうけど、イケメン君は、確実に、病院行きね・・・」

 

 

 

フローラ:「だから、私は、公園で、お忍び、自爆遂行で良いの・・・。きゃっ・・・!」(照れる)

 

 

 

グレイシー:「どの道、自爆遂行は、するのね・・・」

 

 

 

エレノア:「そろそろ、30分、経つわね。・・・フローラ、次の工程、早く」

 

 

 

フローラ:「イケメン君にあ~んして、イケメン君から、美味しいよって、言われたら、

      あまりに嬉しくて~、あ~ん、自爆しちゃう~!」

 

 

 

グレイシー:「あ~、イケメン君に、憧れ過ぎて、妄想に入り込んじゃってる・・・。

       仕方ない・・・。ジェイミー、続き、お願い・・・」

 

 

 

ジェイミー:「は~い! ・・・次に、冷やしたチョコを、スプーンですくい、一口大に丸めると・・・」

 

 

 

グレイシー:「一口大って、こんな物かしら・・・?」

 

 

 

エレノア:「え~、それ少なくない? 一口大って言ったら、これくらいよ」

 

 

 

スカーレット:「やだっ! エレノアちゃん、それ、おにぎりのサイズよ~!」

 

 

 

エレノア:「えっ!? これでも小さくしたのに・・・」

 

 

 

グレイシー:「もう少し、小さくしないと、イケメン君、驚くわよ! ねぇ、そう思うでしょ、フローラ?」

 

 

 

フローラ:「あ~、公園デートも良いけど、イケメン君の車で、ドライブも憧れるな~。

      それで、夜景の綺麗なホテルで、イケメン君からプロポーズなんかされたら、嬉しくて、吊るしちゃう・・・!」

 

 

 

グレイシー:「駄目だ・・・。まだ、現実に戻って来てない・・・。仕方ないから、先に進めるわよ。

       引き続き、ジェイミー、お願い・・・」

 

 

 

ジェイミー:「は~い! 最後に、丸めたチョコに、ココアパウダーをまんべんなくまぶして~、

       綺麗にラッピングしたら、出来上がり~!」

 

 

 

グレイシー:「ココアパウダーか・・・。よ~し、此処は私の出番ね・・・。

       それに、上手くいけば、その後のビジネスにも繋がる・・・。

       皆・・・、このココアパウダー、使ってね~」

 

 

 

スカーレット:「このココアパウダー、何だか、キラキラ光って、綺麗~!」

 

 

 

グレイシー:「それもそうよ! 私の開発したココアパウダーだから、

       市販で売ってる物より、美味しいし、見た目も綺麗なのよ」

 

 

 

エレノア:「まぁ、私達が直接、食べるわけじゃないし、ココアパウダーなら、何でも良いわよ」

 

 

 

ジェイミー:「異議な~し」

 

 

 

スカーレット:「異議な~し」

 

 

 

ジェイミー:「さぁ、皆、仕上げちゃいましょう!」

 

 

 

 

 

 

フローラ:「結婚後は、イケメン君に、ハニーって呼ばれて、子供は、2人、欲しいな~・・・」

 

 

 

グレイシー:「フローラ、フローラったら・・・」

 

 

 

フローラ:「あれ? グレイシー、どうしたの・・・?」

 

 

 

グレイシー:「やっと、現実に戻ってきたわね・・・。はい、これ、フローラの分」

 

 

 

フローラ:「あれ? トリュフチョコ、完成してる・・・」

 

 

 

グレイシー:「あんたが、いつまでも妄想から、戻って来ないから、仕上げたわよ・・・」

 

 

 

エレノア:「妄想のイケメン君も良いけど、今度は、本物のイケメン君に、ちゃんと渡しに行くわよ」

 

 

フローラ:「あんたに言われなくても、そうするわよ!」

 

 

エレノア:「調子が良いんだから・・・。さぁ、無事にトリュフチョコも、完成したし、そろそろ解散ね」

 

 

 

グレイシー:「色々、あったけど、皆で作ると楽しいわね。また、皆で集まらない?」

 

 

 

エレノア:「思ってた以上に、楽しかったから、また参加してあげても良いわよ」

 

 

 

スカーレット:「もう、エレノアちゃんったら、素直じゃないんだから~」

 

 

 

ジェイミー:「スカーレットちゃん、エレノアちゃん、また遊びに来てね~」

 

 

 

フローラ:「・・・エレノア、今回は貸しにしといてあげる・・・」

 

 

 

エレノア:「わかった。次こそは、今までの決着、付けてあげるわ。

      首を洗って、待ってなさい」

 

 

 

フローラ:「それは、こっちの台詞よ! じゃあね!」

 

 

 

 

 

 

 

フローラ「こうして、ドタバタしながらも、何とか無事に、トリュフチョコを作り終え・・・、

     今回は、バレンタインデーに、皆、イケメン君にも、無事に渡せました。

     めでたし、めでたし・・・の・・・、はずだったのに・・・! 何なのよ・・・、これは!!!」

 

 

 

 

 

ニュースキャスター:「次のニュースです。

           全国で、バレンタインデーのチョコを食べた男性が、謎の腹痛で病院に運ばれる事件が多発しています。

           政府は、新たなるバイオテロの可能性も、考えており・・・」

 

 

 

 

フローラ:「グレイシー・・・!!!! 

      あのトリュフチョコに、ココアパウダー型、ナノマシーン、使ったのね!!!!

      もう!!! 一体、この騒動、どうするのよ~!!!!!」

 

 

 

 

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グレイシー:「予期せぬ騒動が起きて、お困りのそこの貴方! もう心配、要りません!

       私の開発した、プチアブと、記憶抹消装置なら・・・、

       大きな騒動も、あっという間に治まります! 

       どんな場所にも、瞬時にスタッフが駆け付け、即解決!

       皆さん、お電話、お待ちしてま~す!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

終わり