表紙絵 DarthVader様(@darthvader1981)
アニマル・エージェント エピソード3
作者:ヒラマ コウ
比率:【3:1】
上演時間:【40分】
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登場キャラ
【マックス】猫♂・・・物語の主人公、行方不明の父親を探すために、自分も同じエージェントになろうと、
エージェントを要請する学校に入学する
幼い頃に、母親を亡くしており、父親と二人で住んでいた
性格:ドジだけど、目標に向かって努力する正義感は持ってる
見た目:背は低め 体型もがっしりはしてなく普通 色は白の毛並み
【ジャック】犬♂・・・エージェント学校で出会う仲間の1人 エージェントになるのが小さい頃の夢で、
エージェントの学校に入学する
性格: 明るくてムードメーカー、正義感は同じく強く、情にも熱い
見た目:背は高め 体型はガッチリ 色は茶色の毛並み
【イライザ】豹♀・・・エージェント学校で出会う仲間の1人 映画の中のエージェントのように、
悪い奴等を倒したいと思い、エージェントの学校に入学する
性格:明るくて正義感、強い。シャロンとは、よく喧嘩してる
見た目:背は高め 体型はスリムだけど筋肉質 色は黄色と黒の毛並み
【ギルバート】虎♂ ・・・エージェント学校の講師 昔は凄腕のエージェントとして、色々な任務をこなしていたが、
大怪我をして、現役を引退し、今は学校で若いエージェントを育てている。
主人公の猫【マックス】の父親エージェントとは、同期のエージェントだった
アレックスが消息不明になってからは、マックスを自分の我が子のように育てる
性格: 厳格な一面あり 私語などをして話を聞かない生徒には、罰を与える
見た目: 背は高め 体型はガッチリで筋肉質 色は黄色と黒の毛並み
【シンシア】ライオン♀・・・謎を秘めた存在 マックス達、学校のメンバーを監視していると同時に講師の1人。
今の所、詳細不明。謎の組織に属しているみたいで、何か目的があって、メンバーを監視している
性格:残忍 冷酷 目的の為なら殺すことも全く躊躇わない。講師として居る時はその性格を隠している。
見た目:背は高め 体型は細身で無駄な肉がなくパーフェクト 色は黄色とオレンジの毛並み
【ヴィンス】種族不明♂・・・謎を秘めた存在 謎の組織に所属している。黒の仮面を被っている
性格:残忍 寡黙 冷酷
見た目:黒いマントを身にまとい素肌を一切見せてない為、毛並みの色も不明
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CAST
マックス:
ジャック、ヴィンス:
イライザ、シンシア:
ギルバート:
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あらすじ
舞台はアメリカ、サンフランシスコ
エージェント部隊、ASFのベテランエージェント、アレックスは同期のエージェント、ギルバートと秘密の任務を遂行していた。
だが、侵入して暫くして、異変が起きる。侵入が施設の者に気づかれたのだ
迅速に脱出をするアレックスとギルバート・・・
だが、敵の銃により、アレックスが撃たれ、負傷する。このままでは、ギルバートも無事ではすまないと判断した、アレックスは
建物の外へ、ギルバートを突き飛ばす。
そして息子を頼むと言い残し、施設のゲートは閉まる。
ギルバートは、アレックスを助けようと戻ろうとするが、そのすぐ後に、施設は爆破されてしまう・・・
呆然とするギルバート・・・、手にはアレックスが息子に残した、シルバーのロケットペンダントがあった
ギルバートは重い足取りで、アレックスの息子がいる家へ。マックスは5歳、ギルバートは、
お父さんはどうしたの?と尋ねるマックスに、
こう告げた・・・
「お父さんは、重要なお仕事で、長い間家を留守にする。その間は、ギルバートおじちゃんと住もう」と・・・。
それから11年後、マックスは16歳になり、この物語は始まりを告げる・・・
マックスの父、アレックスの消息は?そして裏で暗躍する組織の正体は・・・
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本編はここから
(謎の組織本部 本部内を探しまわり、相手を見つけたシンシア)
シンシア:「あら・・・。此処にいたのね。随分と探したわよ」
ヴィンス:「仕事か・・・?」
シンシア:「ええ。ボス直々のね」
ヴィンス:「内容は・・・?」
シンシア:「私も侵入してるエージェント養成学校で、ひと暴れして欲しいのよ」
ヴィンス:「良いだろう・・・」
シンシア:「貴方が暴れている間、私は別の任務を遂行するわ」
ヴィンス:「その間、私は学校を破壊する」
シンシア:「お願いね。ボスのお気に入りの貴方の実力、存分に見せて頂戴」
ヴィンス:「あぁ・・・」
シンシア:「行ってらっしゃい・・・ヴィンス。
さ~て、新たなる試練を与えたら、あの子達はどう立ち向かい成長するかしら・・・。ふふふ・・・」
(ギルバート邸 マックスを迎えに来たジャックとイライザ)
ジャック:「おーい、マックス、迎えに来たぜ!」
イライザ:「反応ないわね」
ジャック:「ひょっとしたら、まだ寝てるのか?」
イライザ:「その可能性は、あるかもしれないわね」
ジャック:「仕方ない奴だな~。おーい! マックス! 早くしないと遅刻するぞ!!!」
ギルバート:「君達、私の家の前で何をしているんだね?」
ジャック:「えっ!? ギルバート教官の家なんですか? マックスから此処が家って教えてもらったんだけど・・・。
なぁ、イライザ」
イライザ:「えぇ。だとすると、教官とマックスはやはり・・・」
ギルバート:「まぁ、立ち話もなんだ。2人共、中に入りたまえ」
間
ギルバート:「私とマックスの関係については以上だ。これからもマックスとは仲良くしてやってくれないか?」
ジャック:「勿論です! エージェントを目指す仲間、そしてライバルですから!」
イライザ:「入学式の時に、マックスが、教官に向かって、おじ・・・と発言してたので、もしかしてとは思ってました」
ジャック:「えっそうなの? 全然、気付かなかった」
イライザ:「エージェント目指してるんだから、もっと周りを観察しなきゃ駄目よ」
ギルバート:「イライザ君は、将来有望かもしれないな。それに比べてマックスは・・・。
2人共、ここで待っててくれ。起こしてくるよ・・・。
こらっ! マックス! いつまで寝ているんだ! 友達が迎えに来てるんだ! 早く着替えて降りて来なさい!」
マックス:「うわあああああああ!!! 叔父さん部屋の外から大声で怒鳴らないでよ!!!」
ギルバート:「怒鳴られたくないなら、早く起きなさい!!! まったく・・・」
ジャック:「なぁ、イライザ。ギルバート教官とマックスのやりとりってさ・・・」
イライザ:「仲が良い親子って感じで和むわよね」
ジャック:「だよな~」
ギルバート:「待たせてすまないね・・・。コーヒーのおかわりはどうだい?」
ジャック:「いただきます」
ギルバート:「イライザ君は?」
イライザ:「はい、いただきます」
マックス:「ジャック、イライザ、おはよう!」
イライザ:「(笑う)マックス、毛並みがボサボサよ!」
ジャック:「レディーの前だってのに、しっかりしろよ!」
マックス:「起きたばかりなんだから、仕方ないだろ!」
ギルバート:「仕方ない奴だ。どれ・・・」
マックス:「うわあああああ!!! 流石に2人の前でそれは止めて!!!! 急いでシャワー浴びてくる!!!」
ジャック:「マックス、酷く慌ててたけど、どうかしたのですか?」
ギルバート:「それはだな・・・」
マックス:「もう!!! 余計な事、喋んないでよ!!! 叔父さん!!!」
ギルバート:「わかったから、早く浴びて来なさい!!! やれやれ・・・。
・・・マックスに怒られるから、この話はここまでだな」
ジャック:「気になるけど、仕方ない。なぁ、イライザ」
イライザ:「ジャックは、洞察力がないわね。私はわかったわ」
ギルバート:「流石だね。イライザ君」
イライザ:「教官も、苦労してるんですね・・・」
ギルバート:「そうなんだよ・・・。全く、いつまでも子供で苦労してるよ・・・」
ジャック:「教官もイライザもずるいよ! 何のことか全然わからないよ!!!」
ギルバート&イライザ:「(笑う)」
間
マックス:「準備完了っと! 2人共、お待たせ! あれ、ジャック、どうかしたの?」
ジャック:「何でもないっ!」
マックス:「変なジャック。まぁ、良いや! じゃあ、叔父さん、行って来ます!!!」
ギルバート:「あぁ、気を付けて行くんだぞ! じゃあ、2人共、学校でな」
ジャック:「はい!」
イライザ:「コーヒー、御馳走様でした。それでは!」
ギルバート(M):「アレックス・・・。マックスにも、俺達の時のように、大事な仲間が出来たようだ・・・。
あの三人を見ていると、アレックス・・・。お前とジェシカと過ごした日々を思い出すよ・・・。
アレックス、ジェシカ・・・お前達は、本当に、もうこの世にいないのか・・・?」
(ASFエージェント養成機関学校 ギリギリ遅刻をせずに教室に到着した3人)
ジャック:「何とか間に合った~。全く、マックスのおかげで遅刻するところだったぞ・・・」
マックス:「ごめん! 間に合ったんだから、良いだろ?」
ジャック:「今度からもっと、早く起きるんだぞ。良いな?」
マックス:「わかったよ・・・」
イライザ:「貴方達を見てると、本当、飽きないわ」
ジャック:「どういう意味だよ?」
イライザ:「さぁ。そんな事より、シャロンの姿が見えないわね?」
マックス:「本当だ・・・。遅刻とかかな?」
ジャック:「マックスじゃあるまいし、それはないだろ」
イライザ:「それもそうね」
マックス:「2人共、酷いよ」
イライザ:「シッ・・・。シンシア先生が来たわ。静かに・・・」
マックス:「・・・」
シンシア:「みんな、揃ってるわね。今日は、シャロンさんは家の急用で休むと連絡が入ったわ。
だから、みんな、心配しなくて大丈夫よ。では、授業を始めますよ」
マックス:「急用ってなんだろう・・・?」
イライザ:「・・・エリートエージェントの家は忙しいのね・・・。聞いてるの? ジャック」
ジャック:「シンシア先生・・・今日も素敵だな~」
イライザ:「全然、話聞いてないわね・・・。マックス、どうかしたの?」
マックス:「う~ん。気のせいかな~? 誰かに見られている感じがする」
イライザ:「ちょっとマックスまで・・・。しっかりしてよ・・・!」
マックス:「だって、何か気配がするんだ! 気になるんだよ!」
シンシア:「そこ! 私語を慎みなさい!!!」
マックス:「ごめんなさい・・・!」
シンシア:「全く・・・。では、この場合はどう対処するのか、答えてもらいましょう。そうね~、ジャック君、答えて見て」
ジャック:「はいっ!!! シンシア教官は素敵です!!!」
シンシア:「今はそんな事聞いてませんよ・・・。ジャック君、そこで、暫く立ってなさい!」
ジャック:「喜んで・・・!!!」
シンシア:「仕方ない子ね・・・。では、別の方に答えてもらうわ。マックス君、任務に同行したエージェントが、
怪我をして、動けなくなりました。こんな時はどう対処しますか?」
マックス:「う~ん、同行したエージェントを手当てして、一緒に逃げるかな?」
シンシア:「任務は放棄してですか?」
マックス:「同じエージェントの仲間の命の方が大事だよ!」
シンシア:「そうですね。確かに仲間は大事。ですが、その仲間のせいで、自分の命も危険になるとしたら、どうしますか?」
マックス:「それは・・・」
シンシア:「マックス君、ありがとう。もう、良いわよ」
マックス:「はい・・・」
シンシア:「私達、エージェントは時に、非情になる必要も出てきます。そしていかなる場合も、敵に捕まらない事が大事。
捕まれば、拷問され、自白剤などを撃たれ、自分だけでなく、
ASF全体を危機に巻き込むことさえあるのを忘れないでね。
ですから、時に、仲間を見捨てる決断を取らなくてはいけません。わかりましたね」
ジャック:「そのエージェントが、仲の良い友達だとしてもですか?」
シンシア:「そうです。とはいえ、仲間を見捨てる決断といのは、しにくいと思うわ・・・。
出来る事なら、全員で任務を遂行したい。
その気持ちもわかります。ですが、組織に入ると言う事は、こういう覚悟も必要だってのを、覚えておいて欲しいの」
ジャック:「わかりました・・・」
シンシア:「良い子ね。私達、エージェントは、つねに危険と隣り合わせです。ですが、私達の活躍によって、
世の中は、平和を保つことが出来る。だからこそ・・・」
(その時、ASFエージェント養成学校にとてつもない爆発音と振動がおこる)
マックス&ジャック&イライザ:「(爆発音と振動に驚く)」
間
ギルバート:「シンシア君!!!」
シンシア:「ギルバート教官!!! 一体、何事ですか!?」
ギルバート:「わからない!!! いきなり、爆発音がして、私も急いで駆けつけたんだ。みんな、無事か?」
シンシア:「爆破の振動で驚きましたが、全員無事です!!!」
ギルバート:「良かった!!! 私は、他のクラスも見てくる!!! シンシア君は、みんなを安全な所に!!!」
シンシア:「わかりました!!! さぁ、みんな、行くわよ!!!」
ギルバート:「皆は、シンシア教官に、付いていきなさい!」
マックス&ジャック&イライザ:「はい!!!!」
間
マックス:「ゲホゲホっ・・・。煙で前が見えないよ・・・。皆、何処・・・!? 置いてかないでよ・・・!
あれ・・・? ひょっとして、はぐれたのかな・・・!」
ヴィンス:「お前は、養成学校の生徒か?」
マックス:「誰? 俺はマックス。此処の学校の生徒だよ・・・」
ヴィンス:「マックス・・・。お前が、ボスの言ってた小僧か・・・。私はヴィンス。此処で会ったが運の尽き。
ボスの邪魔になるお前は、今、此処で排除する!!!」
マックス:「えっ!? どういう事!?」
ヴィンス:「問答無用!!! 死ねええええええ!!!」
マックス:「うわあああああああ!!!!」
ジャック:「伏せろ!!! マックス!!!」
マックス:「うん・・・!!!」
ジャック:「いまだ! イライザ!!! そこに置いてある消火器を奴に投げつけろ!」
イライザ:「ナイス考えよ、ジャック!
これでも、くらええええええええええええええ!!!!!」(消火器を力いっぱいヴィンスに向けて投げる)
ヴィンス:「ぐっ・・・! ・・・何て馬鹿力だ・・・」
マックス:「イライザ・・・、凄い・・・!」
ジャック:「よしっ! イライザの投げた消火器で、怯んだ! 逃げるなら、今の内だ!
おいっ!、マックス、動けるか!?」
マックス:「ありがとう。うん、何とか動ける・・・! シンシア教官は?」
ジャック:「この煙で、俺達もいつの間にかはぐれた・・・。イライザ! マックスも無事だ! さっさと、逃げるぞ!!!」
イライザ:「わかったわ!!!」
ヴィンス:「おのれ・・・。お前達、絶対に逃がさん!!!」
マックス:「うわっ!? 追っかけてきた!!!」
イライザ:「このままじゃ、追いつかれる!!! 早く、教官達、探すわよ!!!」
マックス:「うん・・・!!!」
間
ヴィンス:「見失ったか・・・。逃げ足の速い奴等だ。・・・まぁ良い。時間はたっぷりある・・・」
間
イライザ:「どうやら、逃げ切れたようね・・・」
ジャック:「そうみたいだな・・・。それにしても驚いたぜ! マックスを見つけたと思ったら、
いきなり襲われてるしさ・・・。それにしても、あの仮面野郎は、一体何者なんだ・・・」
イライザ:「黒い仮面に黒いマントで全体を覆ってて、種族もわからなかったわ・・・」
マックス:「・・・2人共、助けてくれてありがとう」
ジャック:「礼は良いぜ。なぁ、イライザ」
イライザ:「そうよ。あの場合、仲間なんだし、助けるのは当然よ。・・・それにしても、どうしてマックスを襲ったのかしら?」
マックス:「煙で周りが見えなくて、声がしたから、学校の教官だと思って、名前を言ったら、襲われた・・・」
イライザ:「だとすると、未来のエージェントを消す為に無差別にって事・・・?」
マックス:「・・・違う。奴は、俺の名前を聞いて、豹変した・・・」
イライザ:「じゃあ、マックスが目的で・・・?」
マックス:「ボスの邪魔になる存在だって・・・」
イライザ:「それって・・・」
ジャック:「おいっ!? マックス! 立ち上がって、どうしたんだ?」
マックス:「ひょっとしたら、父さんの事・・・、何か知ってるかもしれないっ!!!」
ジャック:「待てっ!!! 1人で行くなんて無茶だ!!!
クソッ、行っちまった! ぐずぐずしてられない。追いかけるぞ!!! イライザ!!!」
イライザ:「ええ!!!」
間
(ASF養成学校 緊急避難シェルター)
シンシア:「ギルバート教官!!!」
ギルバート:「シンシア君!!! みんなは!?」
シンシア:「すみません・・・。煙が凄くて、いつの間にか、はぐれたようです・・・」
ギルバート:「わかった・・・。シンシア君は、此処で、みんなを落ち着かせてくれ。私は、もう一度、探しに行ってくる!」
シンシア:「わかりました。くれぐれも気を付けて・・・」
ギルバート:「あぁ・・・!」
間
シンシア:「ふふふ・・・。今頃、ターゲットと接触してる頃かしら。さぁ・・・、存分に暴れなさい! ヴィンス!!!」
間
ヴィンス:「上手く隠れたようだが、それも時間の問題だ・・・。出て来ないなら、出て来るまで、この学校を破壊してやる!」
マックス:「俺は此処にいるぞ!!! 仮面野郎!!!」
ヴィンス:「随分と威勢良く出て来たな。観念して殺されに来たか?」
マックス:「ふざけんな!!! ・・・お前に質問がある・・・!!! どうして、俺の命を狙うんだ!!!」
ヴィンス:「これから死ぬお前に、わざわざ言う必要は無い」
マックス:「ボスって誰なんだ!!! もしかして・・・俺の父さん! ・・・アレックスと関係があるのか!?」
ヴィンス:「誰だそれは!? アレックスなんて知らん!
ボスにとって、お前は邪魔な存在・・・。だから、排除! ただ、それだけだ!!!」
マックス:「それじゃあ、わからないだろ!!! ちゃんと説明・・・!!!」
ヴィンス:「戯言は此処までだ!!! 小僧!!!
今度こそ、観念して死ねええええええええええええ!!!!」(マックス目掛けて、剣を振り下ろす)
マックス:「まだ話の途中だろ! うわあああああああああ!」
ギルバート:「くっ・・・!」 (間一髪のところで、ヴィンスの剣を受け止める)
ヴィンス:「何!? 俺の剣を受け止めただと!?」
ギルバート:「・・・無事か!? マックス!!!」
マックス:「うん・・・!」
ヴィンス:「チッ・・・邪魔が入ったか・・・。ならば、お前から、殺してやろう!!!」
ギルバート:「誰だか知らないが・・・、俺の大事な子に、手出しはさせん!!!!」」
マックス:「叔父さん・・・!!!」
ギルバート:「下がってろ!!! マックス!!!」
マックス:「だけど・・・!!!」
ヴィンス:「小僧!!! 守られてばかりで悔しく無いのか? 情けない奴め!!!」
ギルバート:「戯言を・・・。マックス! こんな奴の言葉に耳を貸すんじゃない!!!」
ヴィンス:「仲間や大事な物を、守れない弱き小僧よ! お前に、エージェントを目指す資格なんて無い!
此処で、大人しく俺の手によって、排除されろ!!!」
ギルバート(M):「くっ・・・! こいつ・・・、まだ力が上がるのか・・・!
このままじゃ、この剣を受け止めきれなくなって、マックスを守り切れん・・・!
仕方ない・・・!!!」
ギルバート:「逃げろ!!!! マックス!!! 私の事は気にするな!!! 早く逃げるんだ!!!」
マックス:「何言ってるの叔父さん!? そんなの絶対、嫌だよ!!!!」
ヴィンス:「ならば、お前等、まとめて、排除してやる! 死ねええええええええ!!!!」
イライザ:「ギルバート教官!!!!」
ヴィンス:「何!?」
イライザ:「誰だか知らないけど、教官から離れなさい!!!!」
ヴィンス:「チッ・・・!!! 加勢か・・・! 此処は一旦・・・!」
ギルバート:「くっ・・・逃がさんぞ!」
ジャック:「あっ! 仮面野郎が逃げようとしてる!!!! やってやれ! イライザ!!!!」
イライザ:「オッケー!!!! 私の自慢のキックよ! その身で存分に味わええええええええええ!!!!」
ヴィンス:「グハッ!!!」(イライザの強烈な蹴りが炸裂する)
マックス:「イライザ・・・、凄い・・・」
ギルバート:「ありがとう・・・! 2人共、助かった・・・!!!」
ジャック:「礼は後でですよ! 今は、仮面野郎を倒すのが先です!!!」
ギルバート:「そうだな!!!」
ヴィンス:「チッ・・・。4対1は流石に分が悪い・・・。小僧! 次に会った時は必ずお前を排除する・・・!!!
その時まで怯えて暮らすがいい・・・!!!」
イライザ:「あっ!!! 逃げるつもり!?」
ジャック:「待ちやがれ!!!! 仮面野郎!!!」
ギルバート:「ジャック君!!! 追うんじゃない!!!」
ジャック:「でも!!!」
イライザ:「あの仮面・・・。恐ろしく強かったわ・・・。私達が追っても勝てないわ・・・。ですよね? 教官」
ギルバート:「あぁ・・・。恐らく、奴の本気はこんなものではないだろう・・・」
ジャック:「わかりました・・・」
ギルバート:「マックス、大丈夫か?」
マックス:「叔父さん・・・。俺・・・何も出来なかった・・・」
ギルバート:「気にするんじゃない。今は、それで良いんだ」
マックス:「うん・・・」
ギルバート:「さぁ、みんな、シェルターに移動するぞ」
ジャック:「教官、学校はこれから・・・」
ギルバート:「壊された部分を修復するのに、時間がかかるかもしれないが、大丈夫だ。心配いらない」
ジャック:「わかりました」
間
(ASF養成学校 緊急避難シェルター)
シンシア:「ギルバート教官!!! みんな!!! 無事だったのね!!!」
ギルバート:「あぁ・・・。何とか、全員無事だよ」
シンシア:「良かったです。それで、先生、学校は?」
ギルバート:「追って、ASFから連絡が行くと思うが、恐らくは、復旧までの間は、お休みになるだろうな・・・」
シンシア:「わかりました。生徒はもう少し、様子を見て、家に帰しますか?」
ギルバート:「そうなるだろう。事が事だけに、ASF本部から、護衛はつくだろう。とにかく、連絡が来るまで此処で待機だ」
シンシア:「はい・・・」
間
ジャック:「おい・・・マックス、元気出せ・・・」
マックス:「・・・」
イライザ:「貴方は、悪くないわ。私だって、怖かった・・・」
マックス:「でも、2人は勇敢に、仮面野郎と戦った・・・。それなのに俺は・・・」
ジャック:「お前はいきなり、命狙われたんだ! 同じ立場だったら、僕もあんな勇敢な行動、出来なかった・・・」
ギルバート:「マックス・・・。お前が何故、命を狙われたかはわからない。だがな、私の命に代えても、
お前は守る・・・。だから、怖がらなくて良いんだ」
マックス:「叔父さん・・・ありがとう・・・」
ギルバート:「みんな聞いてくれ! ASF本部から、連絡が来て、学校が復旧の間、お休みになった!
尚、学校を襲った敵が、まだ近くにいる可能性もあるので、自宅へは、本部よりエージェントの護衛が付く!
各自、護衛の方の指示に従うように。以上! みんな気を付けて帰るんだぞ!!!」
ジャック:「マックス、俺達もお前を守るぜ! その為に、この休みの間、特訓だ!!!」
イライザ:「ええ!!! 私ももっと動けるように特訓するわ!!! マックス、安心してね!!!」
マックス:「ジャック。イライザ。ありがとう・・・」
ジャック:「おう!!! じゃあな!!!」
イライザ:「また学校でね!!!」
ギルバート:「さぁ、マックス。私達も帰るぞ」
マックス:「うん・・・」
間
(サンフランシスコ市内ジム 体を一人鍛えてるイライザ。そこに現れるジャック)
イライザ(M):「さっきの仮面・・・。何者・・・。
私の蹴り、そこまで効いてなかった・・・。もっと鍛えて強くならなくちゃ・・・」
ジャック:「よっ! イライザ。奇遇だな」
イライザ:「ジャック? どうしてジムに居るの? 家に帰ったんじゃ・・・」
ジャック:「僕も同じ考えって訳さ・・・。あの仮面に、今のままじゃ、勝てないだろ? だから、鍛えるのさ!」
イライザ:「そうね。このままじゃ、マックスを守れない・・・。それと私のプライドが許さない・・・」
ジャック:「負けず嫌いだよな~。だけど、気持ちはわかる。僕だって、マックスを守りたいし、
学校を滅茶苦茶に壊したあいつを、絶対、許せない!」
イライザ:「貴方も、私に負けないくらい負けず嫌いね!」
ジャック:「あぁ! その通り!」
イライザ:「・・・それにしても、どうしてマックスは、命を狙われたのかしら・・・?」
ジャック:「それについては、僕も考えてた。・・・マックスのお父さんと関係あるとか・・・?」
イライザ:「或いは、マックスが何か、あの仮面の不利になる情報を、持ってるのかも・・・」
ジャック:「だから、マックスを殺して、その情報を闇に葬ろうとしたってわけか・・・。う~ん、それも考えられるな・・・」
イライザ:「どちらにしても、今の私達では勝てない相手よ・・・。それに・・・一人で行動してるとも思えないわ・・・」
ジャック:「仲間がいるって事!? あんな強い奴が、他にもいるのかよ・・・」
イライザ:「私達エージェントの活動を、良いとは思わない組織だとしたら、襲撃は・・・またあるはず・・・」
ジャック:「待てよ! じゃあ、マックスは学校以外でも命を狙われるんじゃ?」
イライザ:「その可能性もあるわ・・・。いつ何処で、襲ってくるかわからない・・・」
ジャック:「俺達、2人であの仮面と・・・?」
イライザ:「最悪の場合はね・・・。そうなったとしても、マックスは見捨てられないわ」
ジャック:「そうだな。後、シャロンにも、今日の事、話さないとな・・・」
イライザ:「話すだけじゃ駄目。彼女も仲間に入れるのよ」
ジャック:「そう簡単に、仲間になってくれるか・・・?」
イライザ:「昨日とは、状況が違うし、ちゃんと話せばきっと」
ジャック:「だと良いけどな」
(ギルバート邸 夕食の準備をしているギルバート。帰って来てからずっと様子がおかしいマックスに声をかける)
ギルバート:「マックス・・・何を考えてるんだ? さっきの黒い仮面の男の事か?」
マックス:「俺のせいで・・・叔父さんが殺されてたかも・・・」
ギルバート:「確かに、あの時は危なかった・・・。だがなマックス、お前が無事なら私は・・・」
マックス:「どうしてなの・・・。何で! 叔父さんも、ジャックもイライザも、俺を責めないの?
俺が弱いから・・・みんなを危険な目に合わせたのに・・・。それにあのヴィンスって、
仮面野郎は、俺の事を知ってて、殺そうとした・・・。
このままじゃ、また叔父さんやみんなを同じ目に・・・」
ギルバート:「・・・お前は確かに弱い。だが、これから訓練を積めば、
アレックスのように強く、逞しい立派なエージェントになれるんだ!
此処で、諦めてどうする・・・?
それに、お前の友達も、お前がそんな理由で辞めたら、悲しむぞ」
マックス:「だけど叔父さん・・・」
ギルバート:「心配をするな! マックス!!! お前とあの子達、そして養成機関の生徒は、私が必ず、守る!!!
さぁ、夕飯にしよう。今日は疲れただろう・・・。いっぱい食べて、ゆっくり休みなさい」
マックス:「うん・・・」
間
ギルバート:「残さず食べて偉いぞ。さぁ、少し休んだら、シャワーを浴びて、寝なさい」
マックス:「叔父さんの方こそ、ゆっくり休んで」
ギルバート:「あぁ。そうするよ」
マックス:「おやすみなさい。叔父さん」
ギルバート:「おやすみ。マックス」
マックス:「・・・あの仮面。・・・どうして、俺の事、殺そうと・・・。・・・一体、何が起きてるの・・・。
ねぇ・・・教えてよ。・・・父さん・・・」
(謎の組織本部 戻って来たヴィンスに声をかけるシンシア)
シンシア:「随分と戻るのが遅かったわね。待ちくたびれたわ・・・」
ヴィンス:「誰も待っていろとは言ってない」
シンシア:「もう・・・相変わらず冷たいのね。それで、あの学校はどうだった?」
ヴィンス:「生温くて吐き気がする」
シンシア:「それで、あんなに色々壊したのね。だけど・・・誰もマックスの命まで狙えとは命令してないわよ」
ヴィンス:「ボスの邪魔になると判断しての行動だ。お前に、指図される筋合いはない!」
(その言葉を聞いて豹変するシンシア)
シンシア:「あまり調子に乗るんじゃない! あんたは所詮、操り人形! その分際で、
私に盾突くな! これ以上勝手な事したら、その時は、喉を喰いちぎって殺す!」
ヴィンス:「やれるものならやってみろ。その時は、お前もただでは済まない」
シンシア:「本当・・・生意気・・・」
ヴィンス:「一つ伝言だ。ボスが呼んでる。お前こそ、あまり勝手な行動をしてると、後悔する事になる。覚えておけ」
シンシア:「忠告ありがとう。肝に銘じておくわ」
シンシア(M):「その生意気な態度、いつか後悔させてあげる・・・」
間
ヴィンス(M):「あの小僧を思い出すと、何故・・・こんなに苛立つ・・・。ボスにとって、邪魔な存在。次は必ずこの手で・・・!」
間
ギルバート:「あの仮面・・・。一体、何者なんだ・・・。謎の組織と関係が・・・」
イライザ:「おはようございます! ギルバート教官」
ギルバート:「おはよう。どうしたんだい? こんな朝早くから?」
イライザ:「昨日、あれからジムに行ったのですが、そこでジャックと会って、
二人で決めた事、あるんです」
ギルバート:「どんな事をだい?」
イライザ:「それについては、ジャックが説明します」
ジャック:「おはようございます。ギルバート教官。
僕達、このままじゃ、またあの仮面が襲ってきても、勝てないです。
そこで提案ですが、学校の復旧する間、僕とイライザの訓練をお願い出来ませんか?」
ギルバート:「訓練だと?」
ジャック:「僕達、マックスを守りたいんです! その為には、もっと強くならなければ、守る事も出来ません!」
ギルバート:「それはそうだが・・・」
イライザ:「私からもお願いします!」
ギルバート:「・・・すまない。この件については、考えておく。・・・そろそろ、マックスも起きてる頃だからな・・・」
イライザ:「マックスの様子は・・・?」
ギルバート:「だいぶ不安がってる・・・」
マックス:「おはよう! 叔父さん。 イライザも、ジャックも集まって、どうかした?」
ギルバート:「おはよう。マックス。・・・実は・・・」
ジャック:「よっ! 寝坊助! 僕達は、次回予告する為、ギルバート教官に呼ばれたんだよ」
イライザ:「そうなのよ! それで集まったのよ。ねっ、ギルバート教官」
ギルバート:「そういう訳だ! 皆は、お前の起きてくるの待っててくれたんだよ」
マックス:「そうだったんだ。待たせちゃってごめんね・・・」
イライザ:「良いのよ、それくらい。マックスも来た事だし、始めましょう!」
ギルバート:「そうだな。では、皆、宜しく頼む!」
マックス:「次回予告」
ジャック:「謎の仮面に逃げられ、学校も壊され、命を狙われた事で、不安で仕方ないマックス」
イライザ:「そんなマックスの前に、突如と現れる謎の女・・・」
ギルバート:「彼女の目的は一体・・・。敵か・・・? 味方なのか・・・?」
マックス:「次回、アニマル・エージェント エピソード4
・・・ねぇ、一体、君は・・・、誰なの・・・?」
終わり
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